恋愛成就のメールテクニック
RSS

Windows95が発表されて20年、今やIoTの時代 (その5/7)

人口に膾炙するといったほどではないが、人工知能についての記事を読むとシンギュラリティ(技術的特異点)という言葉を目にすることが多くなった。初めにこの言葉を使い始めたのは、グーグルのエンジニア部門の部長でもあるレイ・カーツワイル氏だ。コンピュータ技術が今のスピードペースで発達し続けるとコンピューター「人工知能」の能力が全人類の能力を上回り、技術開発と進化の主役が人間からコンピュータに移る時期が到来すると言う。この地点がシンギュラリティ(技術的特異点)だ。2045年頃がその時期だと予想している。 その後は、コンピューターが人間の代わりにテクノロジーを進化させる。指数関数的に自己進化していくので、人間の頭脳レベルではもはや予測解読不可能な未来が訪れるそうだ。

シンギュラリティの図

カールワイツ氏のTEDでの講演はここ↓にある。2009年2月の講演なのでちょっと古い。
http://www.ted.com/talks/ray_kurzweil_announces_singularity_university?language=ja#t-202040
講演のなかで、カールワイツ氏は言っている、「1%を2倍にすることを、7回繰り返したら どうなるでしょうか? 100%に達するのです。」と。思わず、本当か?と、電卓をたたいた。本当だった。129%強になった。

2014年には、オックスフォード大学の二人の研究者が、170人の研究者に対して人工知能について調査を行っている。ほとんどの研究者は、人工知能が人間の知能を超えることは避けられないと考えていた。さらに、18%の研究者が「今後人工知能は人間の存在を脅かす可能性が十分にある」と答え、13%が「今後人工知能が人間にとって不利益になる」との回答であった。

このよう人工知能が目覚ましい進化を遂げると経済も成長してくる。同時に職場が人工知能を搭載したシステムやロボットに奪われる可能性が出てくる。悲観論を展開する経済学者にとっては格好のビジネスチャンス到来となる。マスコミがこのような学者を使っていかに暗い未来となるかと不安感をあおるだろう。

しかし、英国のエコノミスト誌は、心配するに及ばないと説いている。歴史的データに基づくとて技術革新によって経済は拡大し続けてきた。産業革命以前は、熟練技術が必要とされていた仕事が、機械の導入によって仕事が細分化された。そのことで、さほど熟練した技術を持った人を必要としなくなった。技術を持たなくてもよい仕事(単純労働者用)が新たに生まれてきた。

機械が職人を片隅に追いやったが、一人当たりの労働者の生産性は向上した。今までも技術革新は時間をかけて広範な範囲に及んできている。人工知能を搭載したシステムが既存の仕事に置き換わることはあるが、それに伴って別の新しい仕事が生まれる。たとえば、鉄道の改札では機械の導入で切符切りの駅員がいなくなっ。代わりにそれを管理する仕事が生まれた。

ただ、過去の産業機械化によって社会問題が生じた時のように、人工知能を搭載されたシステムの導入は、既存の労働社会の相互関係や秩序にあたらしい仕組みをもたらす。どの部分の仕事を機械に任せ、どの部分を労働者が担当するのか、従来と異なる仕事の区分けが促がされる。個別的にそして短期的に見れば、その職場では新しい方式へ移行することへの混乱と不安なしで通り過ぎることはできない。不慣れな新しい方式へ適応させる社会の痛みは避けて通れない。しかし、社会全体としてみれば経済利益は拡大する。所得配分を公平にする制度が機能するのであれば、労働者一人一人の分配も向上していくことになる。

高い人工知能を有するシステムを生み出した企業が、既存のシステム化できない人工知能を活用できない企業のビジネスにとって代わることになる。日常生活で使われている物すべてがネットワークに接続され、データが共有され、ICTにおける知性の大幅な向上とそのICTと人間が連携されるIoT社会の到来は、巨大かつ急速な変化を伴い、産業界では新しい第4の波と認識され始めている。
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
▼このエントリーにコメントを残す