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ガラスの天井

 今日、3月8日は、国際女性デー(International Women’s day)。
女性の解放と平和な社会の建設のための国際的記念日です。国際婦人デーとも呼ばれている。 1908年3月8日、アメリカの女性が参権などを要求して行なったニューヨークでのデモに由来している。国際女性デーに首都ペトログラードで行われた女性労働者を中心としたデモが、男性労働者や兵士を巻き込んだ大規模な蜂起に膨れ上がり、最終的には帝政を崩壊に追い込んでいた。時として、女性が暴動起こすと政権が崩壊する。1918年、日本の米騒動でも寺内内閣が倒れた。

 もともとは、女性の(主に家事労働からの)解放を訴えるなど政治的な運動をする日だったようだけど、最近ではその本来性は失われ、単に女性の美しさや母性を讃えるだけの日になってしまっている。
3月5日のエコノミスト誌が「ガラスの天井指数」(Glass-ceiling index)を掲載している。これによると日本は、最下位の韓国についでしたから2番目に位置している。トップとなった国、つまり、企業内で女性が昇進しやすい国は北欧諸国が上位を占め、トップはフィンランドであった。

ガラスの天井指数出所エコノミスト誌 
 ※ガラスの天井=企業など組織内で、女性の昇進を阻む“見えない天井”になぞらえた比喩表現 

 エコノミスト誌が作成しているガラスの天井指数は、OECDがまとめた高学歴における男女間格差や、労働従事の状況、賃金格差、高齢管理者に女性の占める比率、会社役員に占めるる女性比率、子育てコスト、子育て期間中の有給休暇状況、GMAT(米国のビジネススクールに入学するための試験)の受験比率、女性国会議員の比率を要素とし、男女間格差から会社役員に占める女性比率までに比重を重くして算出している。GMATの受験比率を検討項目としている点からも日本や韓国には不利な算出方法であることは明らかである。意外に思えるかもしれないが、この指数では米国はOECD平均より下に位置づけされている。

 一位にランクされたフィンランドには10年前に行ったことがある。通信会社ノキアの本社があるタンペレ市にあるタンペレ大学を訪問する機会があったのだが、壁に張り出されていた教授の写真の8割条が女性だったのに驚いた。そして、帰国後、電気新聞に頼まれて、こんな原稿↓を書いていた。

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 19世紀末のスペインの外交官エンジェル ガニベットは、フィンランドに赴任した際、「なんてこった。この国は変人だらけだ。どの家にも電話がはいり、庭先で自転車を乗り回している。」とその印象を記している。ベルが電話を開発した翌年の1877年には、フィンランドでは、もう電話回線が導入されていた。新らしもの好きは、フィンランド人の国民気質のようだ。この気質が、目新しいITを見逃すはずがなかった。フィンランドは、インターネットなどITへの対応能力を指数化した「2003版世界IT報告」で、今年は米国を抜いて総合で第一位となった。ネットワークの利用が、世界でもっとも普及している。

 フィンランドの人達はお金をあまり持ちあるかない。スーパーなどで買い物する際も、銀行の発行するデビッドカードを利用している。銀行にもめったに行かない。1年のうちで9ヶ月が冬であるから、なるべく外出したくないのだろう。ほとんどオンラインで処理している。フィンランドのメリタ銀行が2001年春にオンラインで処理した一ヶ月あたりの処理件数は、第2位のバンクオブアメリカの2倍に上った。オンラインの利用度では世界一である。フィンランドがこのようなIT国家を目指したのは、ほんの10年前ぐらいのことである。

 ソビエト連邦崩壊後の1990年から93年にかけて、フィンランドは他の工業国よりも深刻な不況に見舞われた。この苦境の中で描かれた国家戦略が、工業国家からネット国家への変身である。国による福利厚生とからませながらIT社会の構築を目指した。その具体的な目標のひとつが、すべての教育機関と図書館をネットワーク化することであり、教育現場でのIT利用の促進である。小さい頃からIT教育に力を入れ、幼稚園にもパソコンが設置されている。園児がおもちゃ代わりにパソコンに親しんでいる。小学校では、毎日1時間パソコンを使った授業をとりいれている。国家の窮乏にもかかわらず将来を見据えて教育に力を入れるという方針は、フィンランド版米百表の精神である。

 フィンランドの教育界では女性の進出が目立つ。6月はじめに訪問したタンペレ大学の情報社会学部では、教授陣の90%が女性であった。概して、ITの水準が高い国では女性の社会進出が進んでいる国が多い。女性の社会進出度を示す指数には、国連開発計画が作成するGEM指数がある。このGEM指数の上位10カ国中、フィンランドなどの6カ国が、世界IT報告でも上位10カ国の中に入っている。過去の様式に執着しない社会環境がITの普及条件に関係しているかのようである。

 GEM指数ではフィンランドは世界では第5位であるが、枢要な地位についていることを加味すれば間違いなく世界一になるだろう。なにしろ、首都のヘルシンキ市長、首相、そして、大統領までもが女性である。「なんてこった。この国の男たちはいったいどこへ行ってしまったんだろう」と思いながら、お土産にムーミンの絵本を買いこんだ。ムーミンの作者も、女性であった。

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