恋愛成就のメールテクニック
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深夜、無人の別荘から無言の電話 

ほぼ、1ヶ月ほど前のお話。「5月17日、午前0時すぎの深夜、青森市駒込深沢にある無人の別荘の固定電話から消防へ119番通報があった、通信状態が悪く、電話の向こう側から声は聞こえなかった。一刻一秒を争う事態かもしれないので、青森消防本部は発信場所を特定し、消防署員ら10人が、40分ほどかけて現場に到着。 現場は木々がうっそうと生い茂る。しかし、辺りは真っ暗で、家の中に人影はなく、傷病者も見当たらなかった。」というニュースがあった。八甲田雪中行軍遭難事件があった地区で、なにやら怪談めいた話です。

場所は、違いますが、米国でも同じように深夜に人気の無い所から電話が掛けられていたという怪談めいたお話がありました。このお話は、FM北海道に「米国の電話」というお題で何か書いて欲しいと頼まれた時に紹介しました。今となってはちょっと古くなってしまったお話です。こんなお話。↓

1991年11月、バージにア州のある街の市役所に、いつもの何倍もの電話料金の請求書が届きました。驚いた職員が、早速明細をチェックすると、ある日の長距離電話の料金が大半を占めていました。しかも、その電話は市役所の職員が帰宅している夜間にかけられたものでした。疑問に思って電話会社に問い合わせると、明細書の記載に間違いはなく、その夜、長距離の通話が頻繁にかけられたということは疑いの無い事実となりました。

考えられることはその夜市役所に泥棒が侵入し、勝手に電話を使ったということです。ところが、調べてみると、誰一人として盗難の波害を受けていなかったのです。それどころか、窓ガラスや入口の鍵も壊されておらず、外部から市役所に侵入した形跡も全くありませんでした。職員一人一人にもう一度聞きなおしたのですが、やはりその夜、遅くまで仕事をしていた人は誰もおらず、全員がいつもどおりに帰宅していました。しかも、最後に帰った人は、だれも残っていないのを確認した上で、鍵をかけて帰ったというのです。鍵がかけられ外からは侵入できない市役所で、だれもいない深夜の市役所で電話が使われていたのです。

ここで、コロンボ刑事ならぬ電話会社(AT&T)の調査が始まりました。すると、さらに不思議な事実が浮かび上がってきました。市役所からかけられた謎の電話は、たった1つの電話番号だけ集中してかけていたのです。その電話番号の持ち主は、ジョージア州のアトランタ市にあるコーラ会社でした。深夜、わざわざ市役所からコーラ会社に何度も電話したのは、一体誰なのか、しかも、何のために?犯人の追跡が続けられます。そして、とうとう犯人を突き止めました。

夜間、人気のない市役所で、ひそかに電話をかけまくっていた犯人は・・・・犯人は・・・・市役所内に置かれていたコーラの自動販売機でした。アメリカでは、コンピュターに電話回線が接続され自動的に事務が処理されるというケースが珍しくありません。このコーラの自動販売機には、コーラが売り切れると電話回線を使ってコーラの本社へ自動的に連絡するシステムが組み込まれていました。ところが、あいにくとその日はコーラ会社のコンピュターの調子が悪く、自動販売機からかけられた電話は途中で強制的に切断されていました。これを知らない自動販売機は、電話を切られるとまたすぐに電話をかけ直し、結局、一晩中「コーラを送れ、コーラを送れ、コーラを送れ」と電話をかけまくっていたというわけです。

さて、話を戻して青森の無人の別荘からの119番通報。通信業の世界に長い間、お世話になっていたので、気になって時々犯人が判明したかチェックしていました。どうも、犯人らしきものをNTTが突き止めたようだと、3日前、6月17日の東奥日報は報じています。

無人の別荘から119番通報をした電話はダイヤル式。ダイヤル式は、回したダイヤルが戻るまでの間に数字に応じた回数だけ電流が切れ、その切断回数で数字が認識される。例えば電流の切断が1回なら「1」、9回なら「9」となる。

NTT東日本青森支店が、「まだ原因は特定できていない」としながらも、その後調査した結果判明した所によると、当時は風が強かった。別荘の切断寸前の電話線が強風で揺れ、電気が流れたり切れたりして「1」「1」「9」という番号が偶然発信された可能性がある。「確率は非常に低いが、ゼロとは言い切れない」とする。 情報通信技術が専門の青森公立大の木暮祐一准教授は「ダイヤル回線は電流の切断回数などが偶然でも合うと、電話がつながる。屋外の電話線が何らかの原因で揺れたことで3桁の番号が入力されたのでは」と、同支店と同様の見方を示している。
犯人は、「風」だったようです。

 
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