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ITS世界会議

先週の木曜日は、ITS世界会議 東京へ行って来ました。この世界会議はかつての職場であったITS JapanがITS America、ERTICO(欧州の組織)ととも企画し運営する会議です。世界会議が近くなるに連れて、ITSという言葉がマスコミでもときどき取り上げられるようになりました。でも、大方の人にとってはITSと言われても、そのイメージが今ひとつピントこないのではないかと思います。というのも、ごもっともなことで、ITSというサービスそのものは無いからです。

ITSというのはIntelligence Transportation System(高度交通システム)を略したもです。80年代後半頃に一時期Intelligenceという言葉をつけることが流行った時期がありました。例えば、NTTなどは性能が優れた交換器をインテリジェンス交換器などとなづけて、大きなビルに入れようとしていた。その頃に名付けられました。名付け親は当時の東大の先生。

このITS世界会議は、欧州、米州、アジアの持ち回りで毎年開催されて今回で20回目。3年に1回の割でアジアのどこかで開催される。東京開催を決める時は、オーストラリアとシンガポールも立候補していました。結局、日本人の議長決済ということで投票形式ではなく、東京ということに決めたのが5年前の事。開催地を決定する理事会には日本人が多く、流れで決めたというか流れで東京に決めてしまおうというシナリオを事前にITS Japan事務局で描いていての結果でした。この会議に対する日本の貢献度と言ったら、オーストラリアなど足元に及ばないです。

これに対して、オーストラリアがどうして日本は3回も開催するのだとか、一国一票の投票にしないのかと猛烈に抗議してきました。貢献度を勘案して、日本が開催すると発言すれば、日本に決まるのが当然なのですが、かなりしつこかったです。結局、日本側もその後は折れて、現在では、アジアでの開催国を決める場合には、ITS Asia-Pacificに加盟している12カ国による一国一票方式で開催地が決定されるようになっています。来年は、米州の番で米国のデトロイト、再来年は欧州でフランスのボルドー、その次が再びアジアで、これはオーストラリアの熱望が実り、メルボルンで開催されます。

 ちなみに、東京の前のアジアでの開催は2010年に釜山で開催されました。前のブログでプサンの花火のことを書きましたが、その関係で釜山に行った時に花火を見た経験から書いています。釜山開催が決定されるにあたっては、その会議ではオーストラリアも韓国の釜山と同じくらいの支持を集めました。最終的には、日本側関係者が釜山を応援して釜山に決まったという経緯があります。今回東京に決める時に韓国関係者は事前には東京開催を応援するような口ぶりをしていました。が、実際の会議では、裏切ってオーストラリアを支持しました。

本題からだいぶそれてしまいました。ITSの日本語は「高度交通システム」ですが、ではどういうい事を意味するのかというと、情報通信であるIT (Information Technology) を利用して交通問題の解決策及び、輸送効率や快適性の向上に寄与するシステムやアプリケーションを総称しています。だからITSとサービスというものは無い。具体的には、カーナビや高速道路の料金の支払のETCシステム、道路交通情報の表示などの道路交通関係が多いです。鉄道ではスイカなどの交通カードや運行情報表示などで、船や飛行機の交通も対象に含まれている。以下の9分野が例示されます。

ITS9分野
(1.カーナビゲーション、2.ETC、3.安全運転支援、4.交通管制、5.道路管理、6.公共交通運行管理、7.商用車運行管理、8.歩行者支援、9.緊急車両管理)

最近話題になり始めている、自動運転や衝突防止は3の「安全運転支援」という範疇に入ります。10月に幕張で開催されたCEATECの展示会では日産が自動運転のデモを行なっていましたが、ITS世界会議ではトヨタとホンダが自動運転のデモを行ったようです。こういう新しい技術が出てくると(コモディティ化してしまって)自動車なんてと思って、あまり自動車に関心を持たなくなった人達も振り返ってくれるのではないかと思います。
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